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わたしたちは、民間福祉組織としての「自主性」と、
広く住民や社会福祉関係者に支えられた「公共性」という
二つの側面を持った福祉活動を専門に事業を展開しています。
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広く住民や社会福祉関係者に支えられた「公共性」という
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社会福祉法人臼杵市社会福祉協議会からのお知らせ

令和5年度 第9回うすきプラットフォーム
テーマ 「臼杵市における重層的な支援体制の整備について」

令和5年うすきプラットフォーム第9回目が開催されました。

 

はじめに、臼杵市地域力創生課から「12月22日金曜日18時から南野津公民館にてイルミネーション点灯式が行われること」「上浦・深江地区にてイルミネーションフェスティバルが開催されていること」の案内がありました。

次に、就労支援ボランティアグループ「たんぽっぽの会」の紹介があり、令和元年8月に発足、会員30名・スタッフ5名で運営、制度の狭間にいる方に対して、施設での掃除や社協での作業等を通じて一般就労につなげる活動を行っている等、代表の麻生氏から概要説明がありました。

また、臼杵市福祉課から「令和5年度電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金(いわゆる7万円給付)」についての案内がありました。

 

今回のテーマは「臼杵市における重層的な支援体制の整備について」です。子ども・障がい者・高齢者等、地域住民が抱える課題が複雑化・複合化(8050世帯、ダブルケア等)しています。これらの課題に対応する支援体制(重層的支援体制整備事業)について、臼杵市福祉課の若林英樹氏から、臼杵市における取り組みについて説明がありました。

子ども、障がい者、高齢者等の属性別の従来の支援体制では、複合課題や狭間のニーズへの対応が困難になります。そこで既存の相談支援等の取組みを活かしつつ、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築するため、「相談支援」「参加支援」「地域づくりに向けた支援」を一体的に実施する事業として、重層的支援体制整備事業が創設され、令和3年4月に施行されました。県内では5市町村で本事業、10市町村で移行事業として実施されています。臼杵市は移行事業には着手していませんが、うすきプラットフォームを含めて事業実施の準備はできているため、令和6年4月から本事業として実施する予定です。

重層的支援体制整備事業の支援フロー(イメージ)としては次のようになります。

・相談者の属性、世代、相談内容に関わらず、包括的相談支援事業において包括的に相談を受け止める

・包括的相談支援事業が受け止めた相談のうち、単独の支援関係機関では対応が難しい複雑化・複合化した事例は多機関協働事業につなぐ

・多機関協働事業は、各支援関係機関の役割分担や支援の方向性を定めたプランを作成し重層的支援会議に諮る

・重層的支援会議を通じて、関係機関間で支援の方向性にかかる合意形成を図りながら、支援に向けた円滑なネットワークをつくることを目指す

・また、必要に応じてアウトリーチ等を通じた継続的支援事業や参加支援事業につないでいく

 

臼杵市における重層的な支援体制の整備にあたっては、これまでに高齢者分野を中心に培ってきた地域包括ケアシステムの構築のノウハウを活かしつつ、各分野が持つスキルやネットワークを持ち寄るための「人(コーディネーター)」と「場(プラットホーム)」の機能を整えていくことが必要です。また、わがまちの大きな強みである「地域振興協議会(303の行政区が18カ所の旧小学校区単位でまとまって設立された地域運営組織)」による地域住民の参画と協働を強化するとともに、分野を超えた支援関係者の密な連携を強化できるよう参加型のプロセスを重視した体制整備を推進していきます。

具体的には、子ども・障がい者・高齢者等の各担当課にコーディネーターを配置します。

  • 基本的には各分野で相談を受け止めて、各支援会議等で対応方針を決定して支援する。他の分野の相談の場合は、関係する相談機関に繋げて対応する
  • 複数の分野にまたがる案件や対応が難しく支援方針が決定できない案件等、各分野だけでは解決が困難な案件について、本人の同意を得て重層的支援会議で協議する(本人の同意が得られない場合は、守秘義務のある支援会議で情報を共有する)

臼杵市社会福祉協議会が多機関協働事業を担い、コーディネーターを配置し、重層的支援会議を開催します。この会議でプランの内容協議、支援の方向性の決定、各関係機関の役割分担等を協議し、参加支援事業やアウトリーチ等を通じた継続的支援等も活用して支援を実施します。生活困窮者支援調整会議や要保護児童対策協議会で協議するケースはこれまで通り各会議で協議し、これまで協議する場がなかったケースを重層的支援会議に諮るようになります。

 

説明のあと、次のような質疑応答がありました。

・対象は個人になるのか世帯になるのか?コーディネーターのとりまとめは?

ケースによって異なるが、個人だけでなく世帯を支えるため、分野横断的な対応が求められる。全体のコーディネートを社協が担う。

・どのように会議を活用するのか、どのように連携していくのか?

初めに課題を整理するところで重層的支援会議に諮り、どこが主体になるのか、どこから整理したら良いか、どう連携していくのか等を協議する、この中心的な役割を担うのが臼杵市社会福祉協議会になる

 

これらの説明を受けて、重層的支援体制整備事業の実施により、どのような事が期待できるかについてグループで話し合いました。

・分野を超えた情報交換ができる、相談窓口が1つになることに期待できる

・会議が増えること・事務処理が増えることは避けたい、本人同意が得られない場合でも支援会議で検討ができる事は良いことと思う

・支援関係者が増えることは良い、情報共有をどこまでするかが課題、社協に期待する

・まだ具体的にイメージできないが、会議と会議の横の連携も必要

 

 全体のまとめとして、以下のことも全体共有しました。

 ・困りごとを減らすのが目的、その背景には社会的な要因があると思われる

・課題解決に向けてひとつのチームになり、みんなでこの事業に取り組んでいきたい

 

重層的支援体制整備事業という新たな取り組みですが、業務が増えるといった考え方ではなく、制度の隙間に位置する課題や複雑化・複合化した課題を抱えた人を支えられるよう、地域、多機関・多職種、行政が一丸となって取り組んでいきます。



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