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わたしたちは、民間福祉組織としての「自主性」と、
広く住民や社会福祉関係者に支えられた「公共性」という
二つの側面を持った福祉活動を専門に事業を展開しています。
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広く住民や社会福祉関係者に支えられた「公共性」という
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広く住民や社会福祉関係者に支えられた「公共性」という
二つの側面を持った福祉活動を専門に事業を展開しています。

社会福祉法人臼杵市社会福祉協議会からのお知らせ

令和5年度 第8回うすきプラットフォーム
テーマ 「免許返納による地域への影響について」

令和5年うすきプラットフォーム第8回目が開催されました。

 

今回のテーマは「免許返納による地域への影響について」でした。高齢者等による運転事故対策が課題となっています。そこで臼杵市高齢者支援課課長代理の衛藤和子氏と市民課課長代理の藤澤貴宏氏から、臼杵市における取り組みについて紹介がありました。

まず高齢者支援課より臼杵市の認知症施策として「臼杵市みんなで取り組む認知症条例」の説明がありました。この条例は、認知症になっても安心して暮らせる共生のまちづくり及び認知症の予防について、基本理念を定め、市民、事業者、地域組織及び関係機関の役割並びに市の責務を定めるとともに、認知症に関する施策及び取組を総合的に推進し、全ての市民が同じ地域社会の一員として、互いを尊重し、支え合える街を実現することを目的としています。

また、臼杵市の認知症施策として次の4つがあります

  • 早期発見と早期診療ができる体制づくり
  • 認知症の正しい知識の普及啓発
  • 認知症の人とその家族への支援
  • 認知症支援ネットワークの構築(チームオレンジの立ち上げ)

チームオレンジとは、認知症についての学びを深める「ステップアップ講座」(全4回)を受講された「ゴールドサポーター」を中心に、コーディネーターや認知症地域支援推進員、行政などが連携して、地域で暮らす認知症の方やそのご家族を見守り支援する仕組みのことです。チームオレンジは令和4年度1期生15名、令和5年度2期生8名が修了し、来年度以降も修了者を増やしていく予定です。

このチームオレンジの定例会の中で免許返納の話題となり、チームオレンジの中だけでなく皆さんから意見をもらいたいとの話になり、今回プラットフォームで意見交換を行いました。

 

続いて市民課より運転免許証(原付免許も対象)を自主返納された臼杵市民への支援について説明がありました。支援内容は次のとおりです。

  • タクシー乗車券(500円×10枚綴)5千円分
  • 臼杵市コミュニティバス回数券(200円×11枚綴)2千円相当分
  • 大分県バス会社共通回数券(100円・50円・10円券が1100円分)千円相当分
  • ~③の中から申請者が希望する乗車券・回数券を合計1万円相当支給します。

手続きは、警察署へ自主返納後90日以内に臼杵市へ申請し、交付は1人1回限りで現金への換金はできません。また、①の使用期限は申請日翌年度の3月31日まで、②③については使用期限なしとなっています。

なお、令和4年度実際に支援を受けられた方は205名、最も支給が多かったのはタクシー乗車券だったとのことです。

 

これらの説明を受けて、今回は免許を返納することで市民にどう影響するか、この支援で十分なのかなどグループで話し合いました。

 

・返納することで買い物や通院が不便になり生活難民になる、また外出の機会が減ることで人と会う機会も減る、負のスパイラル(フレイル)につながる

・自動運転タクシーができれば解決できるのではないか

・住民同士で乗り合いしている地域もある、補助に頼らず地域で考えていくことも必要

・施設の送迎車が時間外にタクシーとして運行してはどうか、ライドシェアの法整備も検討されている、既存の公共交通とのバランスを取り共存する方法を考える必要がある

・昔はバスに乗るのが当たり前だったが、バスに乗ったことがない人もいて抵抗感がある

・コミュニティバスの乗車体験ツアーを実施してはどうか、バス停を知らない人もいる、バスに乗りどこまで行けるかなど体験してもらえば、事前にイメージを持つことができ、返納が増えるのではないか

・警察署で返納し市役所で手続きする流れがワンストップではない

・この支援内容では返納する人は少ないのではないか、市内中心地から遠い人近い人で差が出てしまう、距離を考慮した方が良いのではないか

 ・支援は単年度ではなく複数年度で行った方が良い、毎年いくらかでも支援があった方が良いのではないか

・タクシーだと目的地まで行けるので良いと思われがちだが本当に良いことなのか、歩くことで健康的になりヘルスアップにつながる、返納するタイミングではなく早い段階から取り組むと良いのではないか

 

 全体のまとめとして、以下のことも全体共有しました。

 ・移動手段が便利になりすぎても歩かなくなり、健康づくりに影響するなど別の課題が生じる

・臼杵市におけるコンパクトシティの考え方の一つとして、市内18ヶ所に住民主体で設置されている地域振興協議会の拠点が交通手段を含むネットワークコミュニティとしてつながり、暮らしやすさを高めていくことが考えられる

・地域でのつながり・支え合いなど枠組みを超えて話し合っていく事が大切

 

運転免許証の自主返納というテーマでしたのでまだまだ先の事のように思っていましたが、様々な課題を知り、身近な「我が事」だと気づきました。その時になって考えるのではなく、未来を予想して早い時期から準備していくことが必要だと思います。どうすれば暮らしやすい臼杵になるのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。




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